オシムの言葉—フィールドの向こうに人生が見える

「オシムの言葉」を読みました。
オシム語録を想像してたんですが、しっかりとしたオシムの経歴の取材に基づく紹介でした。

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旧ユーゴスラビアには、首都サラエボのほか、ザグレブ、ベオグラードという大きな都市があって、ザグレブは現在のクロアチアの中心都市、ベオグラードはセルビアの中心都市。

オシムは、サラエボ生まれ、サラエボ在住で、サラエボの強くないサッカーチームの監督として実績を上げ、ユーゴ代表監督に。民族主義が高まって、メディアが自民族の選手の話を書きたてたり、逆になんで自民族の優秀な選手が使われないかを書き立てるプロパガンダ機関になる状況の中、イタリアワールドカップでは独自の選手起用を貫き、ベスト8に躍進する(アルゼンチンにPK負け)。続けてユーロ予選も勝ち抜く。

北方のクロアチア人は独立してクロアチア共和国になって、南方のセルビア人とは敵対していくんだけど、間にあるサラエボ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)は、クロアチア人もセルビア人もイスラムも入り混じって住んでいた中間地帯であったこともあり、激しい内戦の地になってしまった。

そして妻のいるサラエボが包囲されるにいたり、抗議のため、ユーロ本戦前に、監督を辞任。
サラエボには入れないまま、(サラエボと連絡の取りやすい)ギリシャ、オーストリアのクラブチームの監督を歴任。オーストラリアでは中堅チームを強豪に躍進させる。

その後、妻もサラエボを脱出することができ、多くのオファーがある中、ジェフ市原のオファーを受け、日本に。

本当に苛烈な状況におかれてきた人でした。

ユーゴスラビアの内戦について知るというだけでも、この本は読む価値があります。
内戦とはどういう状況なのか、多少なりとも想像するヒントをもらえます。

オシムの言葉—フィールドの向こうに人生が見える
オシムの言葉—フィールドの向こうに人生が見える木村 元彦

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