この前実家に帰ったときの、おもしろいエピソードについてご紹介します。
三澤家での「話し方」に対する新ルール施行のお話です。
----
GW、姉の結婚式直前で忙しさがピークに達していた私達は、
ものすごい勢いでドレスづくりに専念していました。
ご飯を食べる時以外は、ドレスと向かい合い、
どんな話をするにも、目と手はドレスに向けられていました。
そんな中、お茶目でおしゃべりのおかんだけは、いつも何かをしゃべっていました。
独り言だと思って流しているとそのまま質問になったり、
何を言っているのか?と、作業の手をとめて耳を傾けるとくだらないことだったりする・・・。
できるだけ話は聞きたいけれど、どれも同じ口調で話すので、みんな一緒に聞こえます。
いつもなら、くだらない独り言につっこみするくらいの間合いは持ち合わせているのですが、
この時ばかりは、そんな余裕がまるでない。
次第におかんに冷たくなる自分を感じ、ちょっとだけ罪悪感を感じたりしていました。
そこで、こんなルールをつくりました。
「おかんの話は、何を言っているのかわからないから、しゃべる内容を先に宣言してもらおう!」と。
メールのヘッダーみたいに、【提案】とか【相談】とか、【独り言】って言ってから内容を話して
もらう、というちょっとバカげたルールです。
もちろん冗談のつもりで提案したのですが、これが意外とおもしろいことになりました。
「【提案!】この模様はこうした方がいいと思うけど?」
「【相談!】この裾の上げ幅はこのくらいでよろしいかしら?」
おかんも私も、一旦コツをつかむとこの法廷めいた芝居が楽しくなっていきました。
ヘッダーの部分だけ声質をかえてみたり、
手を挙げることにしてみたり。
私は、これで目を向けるタイミングが計れるようになり、
おかんは、みんなに話を聞いてもらえるものだから
楽しい楽しい。
しゃべる方は、これから話す内容について一度咀嚼する必要があり、メタ認知が働くようになる。
「今のは【提案】じゃなくて【独り言】だったかも・・・」とか、ヘッダーについてもこだわるようになっていき、
次第に、おかんの【提案】レベルもちょっとずつ高くなっていきました。
たった4~5日間限定の三澤家のルールでしたが、
このおかげで、笑いの溢れるおもしろい時間になりました。
-----
メタ認知と学習効率の面白いエピソードでした。
三澤さん、やるなぁ。
それって何かに似てるなー、何だっけなーとしばらく考えて(ぐぐって)しまいました。やっとわかった。Terry WinogradのThe Coodinatorだ!
Terry Winograd, ""A Language Perspective on the Design of Cooperative Work"", CSCW '86 December 1986, pp. 203-220
Terry Winograd. Where the action is. Byte, pages 256--260, December 1988.
似たようなので、IBIS(Issue-Based Information System)ってのもあったなー。
Conklin, J. and Begeman, M.L., gIBIS: A Hypertext
Tool for Exploratory Policy Discussion, Proc. of
CSCW ’88, pp.140-152, 1988.
復習になりました。ありがとう!
さらに、これをきっかけに、すっごく大事なことを思い出しました。
最近考えていることへのヒントが得られました。
というか、お釈迦様の五本の柱に到達しました。
三澤さん、本当にありがとう!!
飲み会やろう、ぜひやろう!
>Makotoさん
こちらこそ、こんな学術的なものに結び付けていただいて嬉しいです。
ありがとうございます。
早速私も読んでみます>Terry Winogradの論文
飲み会、是非やりましょう!
ぜひ。