先日ご案内していた札幌メディアアートフォーラム(SMF)研究会での講演が終了しました。
北海道の各地から、総勢約50名のクリエーター、デザイナーの卵さん、先生方にお集まりいただきました。こんなにたくさんの方々の前で講演するのは久しぶりなのでちょっと緊張しましたが、福田先生のおかげで、とっても楽しい時間になりました。
お越しいただいたみなさん、SMF運営委員会のみなさん、いろいろとありがとうございました。

話した内容はこんな感じ:
- 「デザイン」の分野がスタイリングから体験のデザイン「UX」まで広がっている
- UXの一例の紹介
エスノグラフィーからのデザイン>>>券売機とマーボー豆腐の例
生活者を意識や嗜好や生活行動で分類する技術>>>人とモノ・コトの関わり方尺度
体験とリピート行動の関係性を、ブランディングに活かすデザイン>>>野球観戦に対するリピート要因調査の例
- 体験をデザインするための方法として、XB(クロスビー)を紹介
- XB(クロスビー)のワークショップ
テーマは「札幌における新しい観光サービス」
60分の短縮版で実施(意見交換は2名のペアで実施)
- アイデアの発表
- まとめ
体験デザインを発想するには、「自分の経験データーベースを豊かにすること」が大事
スライドはこちら。
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いつも、U'eyes Design で実施しているXB法の無料セミナーとは異なり、デザインという大きな枠組みの中での、UXの位置づけの話をしたり、50名という目の届きにくい人数を対象としたファシリテーションをしたり、初めての試みがたくさんありました。また、いつもの観客はビジネスマンであるのに対し、今回はクリエイティブな人々や、教育者。
XBの手法について、また、ファシリテーションの技術について、いくつかの気づきがあったので、まとめておきます。
より、専門的な内容になりますので、興味のある方はどうぞ。
グループワークとペアワークの違い
アイデアを展開するときのグループワークですが、XB法では3~4人を推奨しています。それは、一通りのアイデアを広げながらも、飽きない時間内でアイデアを収束していける時間を考慮し、設定しているからです。また、3~4人の中に1人でもアイデア発想が得意な人がいれば、その考え方をうまく伝染させて、前に進んでいくことができます。
しかし今回は、時間が少なかったことと、人数が多すぎたこともあり、2人ずつペアを組んで、アイデア発想をしてもらいました。
結果はといと、今回の目的「XBのアイデア発想を体験してもらう」には、うまく合致しました!クリエイターが多く、アイデア発想そのものには抵抗がない人がほとんどだったので、スムーズに進行することができました。2人でも、自由に話せて発想できる時間があれば、その人の体験として消化することができるので、とても有益な時間になったと思います。やってみてよかった!
新しい流派の発見 XB×ブレインライティング?
今回、一番おもしろかったのが、予想もしていなかった方法でアイデアを発想された方がいたことです。それは、プロダクトデザインをばりばりにやっていらした大学の先生とプロのコピーライターの方のペアで自発的に起こりました。
アイデアを具体的に展開するステップで、お互いのシートを交換し、自分のシートには目もくれず、お互いのアイデアをもくもくと展開していったのです。XBをやりながら、いつのまにかブレインライティングになってるw という感じです。
もちろん、相手の意見を聞きながらアイデアを発想するという目的にはあっているのですが、そんなことが実際できるなんて想像もしていませんでした。
エキスパートがやれば、こんな風にできるんだな~っと、びっくりしています。私も今度試してみよう!
(ちなみに、かなりの発想力と経験値が必要な手法なので、発想が苦手な人にはお勧めできませんが。)
デザイン教育の可能性
これまでXBは、メーカーさんが"開発現場"で利用することを想定してブラッシュアップしてきました。例えば、アイデア発想が苦手な人でもできるように、また、創出されたアイデアの知財管理が行いやすいように、はたまた、儲かるアイデアが出てくるために・・・。
アイデアを出すという行為と、商品開発するという行為が混同されてしまっていたのだと思います。
そんな中、今回大学の先生方から、「デザイン教育」の中で発想者の視点を柔軟にするトレーニングとして利用できるのではないか?というご提案をいただきました。これであれば、アイデア発想だけに焦点をあて、方法論として伝えることができるかもしれません。
そんなわけで、純粋に発想を楽しみたいと思う人、発想頭をつくっていきたい人のためのトレーニングツールとしても今後可能性を探っていきたいと思います。
とっても勉強になりました!
ICCのページにて、イベントのレポートが公開されました。
http://www.icc-jp.com/ja/2009/08/000465.php