
もうだいぶ時間が経ってしまいましたが、前回のブログで紹介した「未来をつくる眼差し」展で、子供たちがエスノグラフィーに挑戦していたので紹介します。
「まほうの絵ふで」というアートスクールで、小学校3年生から高校生が、スーパーマーケット内の消費者行動調査を行っています。
私もお仕事で、よくエスノグラフィーを行いますが、情報の本質に迫ることはとても難しく、奥の深い分野です。それを、たくさんの子供たちが実際にやっている様子にびっくりしました。観察の仕方、調査の仕方の教育という面で、とても参考になると思います。
展示会では、調査時に記入されたたくさんの記入カードと、その調査結果の分析過程を観ることができました。
子供調査員が、各自調査カードを持ち、スーパーのお客さん1人1人を追従して、調査を実施しています。調査カードには、予め観察する視点が書かれていて、該当項目に記入するしくみ。行動の流れ、お客さんの属性や、気になったことのメモなどを書く欄があります。お客さんの気持ちを考える、というのもポイント。(詳しくは左の画像をクリック。)
調査結果は、マップ上に一覧にされています。
よくよく観てみると、「納豆はたくさん種類があるから悩んでいる。」とか、「こんにゃくは考える必要がないと思った(と思った)。」とか、分析されたコメントが。視る視点を絞れば、こんな風に効果がでるんですね。
ちなみに、小学3年生が本当に行動観察ができるのか、担当の人に聞いてみたところ、最初のうちはただ見ているだけのお子さんでも、2~3回一緒に調査するうちに、「次はAじゃない?」などと、参加できるようになると言っていました。
この授業のすごいところは、「お客さんの気持ちを考える」ことまで教えているところ。実際に調査をして、たくさんの情報がとれればとれるほど、分析しやすい情報に眼がいきがちです。それでも、みんなが考えた「お客さんの気持ち」を共有したことが、観察眼を芽生えさせる、いいきっかけになっていると思いました。
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